ご挨拶
女子医大医師会
会長 中村 真一
この度、巴ひかる先生の後任として女子医大医師会会長に就任いたしました。
女子医大医師会は1993年に東京都および地区医師会との連携、相互支援体制を構築する目的で設立され、初代会長に重田帝子先生が就任されました。それ以降、会長は東京女子医科大学卒業の先生がお務めになるのが慣例でしたので初の男性会長となります。
医師会組織は郡市区等医師会、都道府県医師会、日本医師会の3層構造になっており、現在、医師総数の50%が会員になっています。各層の医師会が綿密な連携を図り役割を果たすことで、国民の生命と健康を守り、医師の活動を支援することを目的としています。また、医療に関する施策を国に提言し、地域の医療、保健、福祉の向上に寄与する役割を担っています。昨今は診療報酬、医師の働き方改革、国民皆保険制度の維持、マイナ保険証の導入、女性医師支援などの課題が山積しています。特に2024年4月から開始された医師の働き方改革は喫緊の課題であります。厚生労働省は「労務管理の徹底、労働時間の短縮により医師の健康を確保し、全ての医療専門職が自らの能力を活かし、より能動的に対応ができるようにすることで、質・安全が確保された医療を持続可能な形で提供する」ことを目指しています。
このような医療を取り巻く諸問題に対応するために医師会は重要な組織であります。医師会に入会、参加することで実地医療の動向、今後の医療政策の理解を深めることができます。さらにメリットとして日本医師会認定産業医・認定健康スポーツ医、医師賠償責任保険制度、医師国民健康保険組合などのサポートを受けることができます。
多くの先生方に女子医大医師会に参画していただき、活動を活性化したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。